仮想通貨は為替相場の影響を受けない?その関係は?

仮想通貨は為替相場の影響を受けない?その関係は?

円やドルをはじめ、国がその価値を保証する通貨のことを法定通貨と呼びます。ジュース1本を買うにしても、法定通貨(円)が必要なのはご存じの通り。法定通貨がなければ、生活が成り立たないのはいうまでもありません。

その一方、近年ではインターネット上で取引される仮想通貨も各所で使用できるようになりました。今や世界共通の通貨として定着しつつある仮想通貨ですが、度々「仮想通貨は為替相場に影響されにくい」といわれることがあります。それは一体なぜなのか?ここでは、仮想通貨と為替相場の関係性についてお話ししましょう。

 

仮想通貨が「為替相場に影響されにくい」といわれる理由は?

仮想とはいえ「通貨」として取引されているにも関わらず、なぜ仮想通貨は為替相場に影響されにくいといわれているのでしょう?その最大の理由は、法定通貨と違って「政府や中央銀行といった管理者が存在しない」点にあります。

法定通貨は管理者が属する国の情勢などに影響されやすい一面を持っています。一方の仮想通貨には管理者がおらず、いわば「どこの国にも属さない通貨」となっているのです。当然、管理者がいなければ為替相場の影響は受けにくくなります。

ただし、まったく影響を受けないわけではありません。最近では自国通貨が下落傾向にあると、資産を守る目的で仮想通貨に投資するケースが増えているようです。それにともない、為替相場と完全に切り離すことができなくなったため、徐々にその影響を受け始めているといいます。今や仮想通貨は、世界的に認知された金融商品となりつつあるのです。

 

仮想通貨が為替相場に影響される理由とは?

どのような流れ・仕組みで仮想通貨が為替相場に影響されるのでしょうか?具体例としてビットコインのケースを挙げていきます。日本でも仮想通貨の代名詞になっているビットコインですが、2017年から2018年にかけて大きく高騰したことが話題となりました。

その高騰の要因となったのが中国通貨の下落にあります。上述したように、仮想通貨は自国通貨の価値が下がった際に投資されるケースが増えているのです。ビットコインは中国での取引が非常に盛んであるため、自国通貨の下落とともに大量に買われ、結果として高騰を招きました。これぞまさに、仮想通貨の価値が為替相場に影響された典型でしょう。

基本的な仕組みとして、仮想通貨と為替相場はまったく関係がないように思われます。しかし、今や金融商品のひとつとして考えられるようになったため、為替相場の影響は免れません。時代とともに仮想通貨の立ち位置も変わりつつあります。

 

仮想通貨が与える影響とは?

為替相場が仮想通貨に影響を与える一方、仮想通貨の価値が為替相場に影響する可能性もあるのでしょうか?結論からいうと、仮想通貨が為替相場に影響することはありません。そもそも仮想通貨は、特定の法定通貨との間で取引されます。各国の法定通貨の相場に関係しないため、基本的に影響しないのです。

実際に仮想通貨が影響するのは、投機的取引そのものです。たとえば、仮想通貨の取引は為替レートを考える必要がないため、国境を越えた取引をスムーズにしてくれます。それに加えて銀行の倒産を心配する必要もありません。世界中のどこにいても公正な取引が可能となりますので、経済自由度の向上に繋がるといわれています。為替相場には影響せず、取引自体の自由度を高めたのが仮想通貨というわけです。

 

さまざまな角度から仮想通貨について考えよう

投機目的で取引をされることの多い仮想通貨。もちろん投機だけでなく、店頭の商品を購入できる立派な通貨としての側面もあります。さまざまな角度から仮想通貨について考えてみると、これまで見えてこなかったメリットや使い道を発見できるかもしれません。近い将来、仮想通貨が私たちの生活を大きく変える日がやってくるのではないでしょうか。

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