消費者金融と銀行カードローンの違いは?気になる金利や期間など比較解説

消費者金融と銀行カードローンの違いは?気になる金利や期間など比較解説

カードローンには、銀行系カードローンと消費者金融カードローンの2種類があります。銀行系カードローンは、銀行が取り扱っているカードローンであり、消費者金融カードローンは、消費者金融などが取り扱っているカードローンです。

カードローンを利用する場合は、このどちらを選ぶかを考える必要があります。 銀行系カードローンと消費者金融カードローンは、同じカードローンでも性質が大きく異なります。そのため、それぞれの違いについてしっかりと把握しておくことが大切です。

そこで今回は、銀行系カードローンと消費者金融の違いについてご紹介します。

消費者金融とは

消費者金融は、貸金業者として金融庁の許認可を受けている金融機関のひとつで、財務局および都道府県に登録されています。主にカードローンなどの個人向け融資を行っています。

貸金業法にのっとり融資を行っているため、法外な金利での貸し付け、過酷な取り立てなどはありません。

消費者金融について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

消費者金融と銀行カードローンの違い

消費者金融と銀行カードローンの違いをみていきましょう。

適用される法律

銀行系カードローンと消費者金融の最も大きな違いは、適用される法律です。消費者金融の場合、適用されるのは貸金業法です。貸金業法は貸金業に関するさまざまな取り決めをまとめた法律で、日本貸金業協会に加入している貸金業者はこの法律に従います。

一方の銀行系カードローンは、銀行が取り扱っていることから銀行法が適用されます。この法律の違いによって、総量規制の有無が異なるのです。

総量規制は、個人の借入総額を制限するための仕組みです。総量規制が適用される場合、総額が年収の1/3を超える借り入れを行うことはできません。例えば年収が300万円の場合、借入総額は100万円までとなります。

この総量規制は、貸金業法の中で定められています。そのため、貸金業法にのっとる消費者金融では適用されますが、銀行法にのっとる銀行系カードローンでは適用されません。つまり、銀行系カードローンでは年収に関わらず、借入限度額までの借り入れを行うことができるのです。

これが、銀行系カードローンと消費者金融との大きな違いです。

上限金利

金利は、基本的に銀行系カードローンのほうが低く設定されています。消費者金融の上限金利は18%程度であることがほとんどですが、銀行系カードローンの場合15%程度です。銀行系カードローンの金利が安いのには、いくつか理由があります。

ひとつは、銀行は資金が豊富であるということ。無理に回収する必要がないため、低金利で貸付を行うことができます。上述した総量規制の有無も、低金利である理由のひとつです。高額の借り入れに対応しているため、金利をそれほど高くしなくても利益が出ます。

なお、消費者金融では無利息期間を設定していることもあり、そうした期間を利用することで金利を抑えることはできます。

上限金利の相場消費者金融カードローン銀行カードローン
18.0%15.0%

こうした金利について定めている法律が利息制限法です。利息制限法は、お金の貸し借りを行う際に金利について制限する法律で、以下のように借入金額に応じた上限金利が定められています。

元本の金額元本が10万円未満元本が10万円以上100万円未満元本が100万円以上
上限金利年20%年18%年15%

審査スピード

審査スピードは、消費者金融のほうが早いのが一般的です。その理由は、審査方法にあります。銀行系カードローンの場合、審査を自社で行うことは少なく、ほとんどの場合で保証会社に委託されます。

申込者だけでなく保証会社とのやり取りも行う必要があるため、必然的に審査結果が出るのは遅くなります。一方消費者金融の場合、平日の昼頃までに申し込めば即日審査が可能な場合もあり、早ければその日のうちにお金を借りることができます。

そのため、できるだけ早くお金を借りたいという場合には、消費者金融という選択肢があります。

保証会社の有無

保証会社は保証業務(債務者が返済不能となったときに、代わりに返済を行うこと)を行う会社です。

銀行系カードローンには保証会社がつき、審査や運営を保証会社が代行するなどのリスクヘッジを行っているため、消費者金融よりも金利が低めに設定されるケースが多くあります。

対して、消費者金融では自社で審査を実施し、貸し倒れなどのリスクに関しても自社で請け負っているため、銀行よりも金利が高いケースが多いといえます。

消費者金融を利用するメリット

ここでは、消費者金融を利用するメリットをみていきましょう。

最短でその日の借入が可能

消費者金融は銀行などと比較し、審査や借入までのスピードが速く、最短でその日の借入が可能です。また、無人ATMを利用し、申込から借入までその場で行える消費者金融もあります。

そのため、できるだけ早くお金を借りたい、病気やケガなど急な出費でお金が必要な場合には便利です。しかし、審査内容や申込のタイミング次第では、即日での借入ができない場合があることは把握しておきましょう。

返済日など返済自由度が高い

銀行の融資では、毎月の支払いについて決まった返済日が設けられており、返済方法も限られているケースが多いといえます。対して、消費者金融では、毎月の返済日を自由に選択できるなど自分の都合に合わせて設定可能です。返済方法も口座振替やインターネット、コンビニATMなど複数の方法に対応しています。

消費者金融を利用するデメリット

ここでは、消費者金融を利用するデメリットをみていきましょう。

銀行カードローンに比べると金利が高い

消費者金融は銀行系カードローンと比較した場合、金利が高い傾向にあります。その理由は、消費者金融は保証が受けられず、貸付額に制限があるためです。

年収の1/3までしか借り入れができない

消費者金融は貸金業法にのっとっていることから、消費者の無理な借り入れで返済できない状態になるのを防ぐ総量規制という法律が適用されます。そのため、年収の1/3までしか借り入れできない点は知っておきましょう。

審査は銀行系カードローンのほうが厳しい?

銀行系カードローンにしても消費者金融にしても、審査を通過しなければ借り入れを行うことができません。この審査は、銀行系カードローンのほうが厳しいといわれています。

消費者金融の場合、審査の通過率は40%程度だといわれています。これに対して銀行系カードローンの場合、一般的に15~20%程度だといわれています。銀行系カードローンだから通らない、消費者金融だから通るというわけではありませんが、一般的には銀行系カードローンのほうが通りにくいと考えられています。

そのため、急にお金が必要になった場合などは、比較的審査が通りやすいと考えられている消費者金融を利用することが望ましいといえます。 

消費者金融を利用するときの注意点

ここでは、消費者金融を利用するときの注意点をみていきましょう。

返済期限を守れるよう申込前に返済計画を立てる

消費者金融は借り入れまでのスピードが速い点や最短即日で利用できる点から、借りる心理的ハードルは低いといえるでしょう。しかし、借金が増えれば、支払う利息も増加するため、返済が困難になります。

また、期日までに返済できない場合、遅延損害金が追加で請求されるケースもあるでしょう。滞納を繰り返せば、カードローンの利用停止や信用情報機関に金融事故として、記録されてしまうケースも想定されるため、申込前に返済計画を立て、期限を守ることが大切です。

返済計画を立てないまま借り入れを行ってしまった場合、返済トラブルにつながったり、繰り上げ返済を行ったりしやすくなるため、生活が苦しくなるリスクが高まる可能性かあるといえます。

無許可の違法営業業者に注意

消費者金融を装い、貸金業者として登録せずに無許可で違法営業を行っている業者も存在しています。違法営業者から借り入れを行った場合、法外な利息を取られる、個人情報が悪用されるなどトラブルにつながるリスクが高いと想定されます。

そのため、消費者金融を利用する際は、知名度の高い業者を選ぶ、貸金業者として登録している業者を選ぶといったトラブルの予防が大切です。

まとめ

銀行系・消費者金融カードローンでは、適用される法律が違っています。また、金利では銀行系は低い傾向であるものの、審査スピードは消費者金融が速いなどそれぞれのメリット・デメリットを把握することが大切です。

借り入れを行う場合は、事前に返済計画を立てたうえで、無理なく返済を行えるようにしましょう。

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