担保とは?メリット・デメリット・抵当権・金利についても詳しく解説!

担保とは?メリット・デメリット・抵当権・金利についても詳しく解説!

金融機関からお金を借入れる際に、「担保」という言葉がよく出てきます。担保は、多額のお金を借入れるときに登場する言葉のひとつです。既に担保が必要な不動産担保ローンなどを組んでいても、担保の意味を理解していない方もいるかもしれません。担保の意味を理解せずにお金を借入れると、思わぬトラブルや負担が発生する可能性もあります。

そこで今回は、担保について詳しくご紹介します。担保の意味を理解し、リスクを抱えないようにしましょう。

担保とは?

担保は、高額なお金を借りる際に銀行や消費者金融などが設定する不履行時に債権を回収するための仕組みです。ここでは、担保の種類ごとに特徴をみていきましょう。

人的担保

人的担保とは、融資を希望したときの保証人です。保証人には、万が一債務者が返済できない状況になったときに代理で返済する「代位弁済」の義務が発生します。担保として保証人を立てる目的は、債権者側に対する返済が滞らないようにするためです。

物的担保

物的担保とは、有価証券や不動産などの特定の財産による担保です。債務者が返済できなくなった場合、不動産や有価証券などがお金の代わりとして回収されます。

質権

貸し手側が、借り手の物品や不動産などを担保として融資が返済されるまで保管・占有します。仮に返済されなかった場合、借り手が担保としたものを売却し、その金額を返済に充てられる権利です。

抵当権

融資したお金が返済されない場合に、借り手の土地や不動産などを貸し手が売却・返済に充てられる権利です。

担保ローンのメリット

担保ローンを利用した場合のメリットをみていきましょう。

高額融資が可能

担保ローンの場合、借入者と不動産、両方の価値が評価されるため、高額な借入が可能になる場合があります。

長期借入も可能

融資金額が高額になるため、長期借入も可能になる場合もあります。返済期間が長くなるほど月々の返済額が少額となることから、余裕を持った資金繰りや事業計画が可能となるでしょう。

低い金利で借入が可能

他のローンより低い金利で借入可能な点はメリットといえます。ただし、低金利と謳っていたとしても、実際には低金利ではない場合もあります。契約前に必ず見積もりを確認しましょう。

担保ローンのデメリット

担保ローンの利用を検討する場合、次のようなデメリットは把握しておきましょう。

手数料がかかる

会社によっては手続きの手数料が必要です。そのため、融資額によっては高額になるケースもあります。事前にどれくらいの費用がかかるのか知っておくことが大切です。

融資実行までに時間がかかる

不動産を担保にする場合、担保の評価や審査に時間がかかります。融資額が手元に入るまでに時間を要するため、すぐに資金調達を行いたい方には不向きです。

返済できない場合は担保を失うリスクがある

ローンが返済不能となった場合、担保とした不動産などが競売などで売却されるリスクがあります。また、月々の返済遅延が続いた場合には、契約者の信用情報がキズつく可能性があります。

返済できない場合のリスクについて理解しておきましょう。

担保が必要になるのはどんな時?

毎月の返済額が高額で返済負担が重く、資金繰りに余裕がなくなった場合に、担保ローンを組むことで、返済額が減少します。また、今までの取引銀行から新たな借入ができなくなった時や短期資金の借り換えができなくなる場合も必要になってきます。

安定した資金繰りをするためにも担保ローンを視野にいれておくと良いでしょう。

なぜ担保が必要なのか?

ライフスタイルが変わるにつれて資金が求められるようになります。お金が必要になってからでは遅い場合もあるため、生活が苦しくなる前に事前の対策として担保ローンがあるといえるでしょう。

また、担保があれば、個人の信用情報と不動産で審査できるようになるため、個人の信用情報が不安な場合でも活用しやすくなります。

金利はどうなるのか?

ここでは、担保ローンの金利を抑えるためのポイントについてみていきましょう。

金利を抑えたい場合

金融機関に担保をつけて申し込みをすると、低金利で借入できる場合があります。また、担保があると融資額を高く設定することができるケースも少なくありません。

債務者の立場で考えると、多額のお金を借入して長期間の返済になると低金利でも返済の負担がのしかかってきます。いくら担保があるといっても長期間にわたって返済し続けることは、生活に負担を与えることにつながるため、まとまった収入があったときにある程度返済できるようにしましょう。

少しでも金利を抑えたいと考えるのであれば、金利の高い無担保ローンではなく、金利が低く設定されている担保ありのローンを借りることを推奨します。仮に、借入が長期にわたるのであれば、わずかな金利の差が返済額の大きな差になることもあるため、よく検討することが大切です。

担保は、金融機関から借りたお金が返済できなくなった際に代わりとなる保険のようなものです。万が一、返済できない場合、その担保を失うリスクがあることも理解しておきましょう。

不動産を担保に借入を行う場合は?

不動産を担保に借入を行う際は、土地や建物に抵当権や根抵当権が登記されます。

借入金を返済しても抵当権抹消の手続きを行わなければ、抵当権は債権者に残り続けます。完済時は忘れず手続きを行うことが重要です。

借入金を返済できなくなった際、担保はどうなる?

借入金の返済が滞ると催促の連絡、すぐに返済できない場合は督促状が送付されます。その状態で返済の滞納が続いた場合、法的措置を取ることが記された催告書が届き、債務者が何も対応しなければ、債権者が抵当権を実行し、担保物件が競売されます。

競売開始通知が送られ、競売が開始されます。競売で換金された金額は残債の補填に充てられます。

まとめ

担保ローンの利用で、高額融資や長期借入ができるなどメリットがあります。その一方で、手数料が必要で、融資実行までに時間がかかるといったデメリットがある点は知っておきましょう。

また、返済が滞ると信用情報にキズがつき、返済不能になれば担保を失います。担保ローンを利用する場合は、事前に返済計画を立ててから利用することが大切です。

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