実質年率とは?金利との違い・計算方法・下げるためのポイントを解説

借入を行う際に気になるのが実質年率です。

借りる金額が同じでも実質年率が違うだけで、支払総額には大きな違いが出ます。そのため、理解せずに借入を行うと返済金額が高くなることもあります。

今回は、実質年率の意味について解説しつつ、利息の計算方法、実質年率を下げるためのポイントを解説します。

実質年率とは

商品などで目にする実質年率について解説します。

実質年率

実質年率は借りた金額に、利息や事務手数料など支払いの必要がある諸費用を全て含めた利息の年率のことです。たとえば、金利が8%で、その他の諸費用の合計が2%の場合、実質年率は10%となります。

金利との違い

金利は元金に対する利息の割合のことです。利息とは、利用者(借主)が会社(貸主)に対して、お金を借りるために支払う料金となります。金利は%で表示され、単位は1年です。たとえば、金利10.00%で10万円を借り入れた場合、1年間で10万円×10.00%=1万円の利息が発生します。実質年率は、この金利に手数料などの諸費用を含めたものであるため、意味合いが異なります。

ローンなどでは金利とほぼ同じ意味

実質年率は金利とは意味合いが異なるものです。しかし、多くの会社では、手数料などの諸費用が無料であるため、実質年率は金利とほぼ同じ意味で使われていると考えて差し支えありません。実際に会社のWebサイトを見てみると、実質年率とは表示せず、「借入金利」などと表現している会社もあります。

カードローンは実質年率表記が義務

消費者金融業者のカードローンは、貸金業法で実質年率での表記が義務付けられています。銀行カードローンには金利表記に関する法的な義務は存在していません。しかし、金利表記に関しては実質年率を用いている状況です。

実質年率での利息の計算方法

実質年率を使用した利息の計算方法について解説します。

実質年率を使用した利息の計算

利息は日割りで発生するため、次の計算式を利用して計算します。

借入金額×実質年率×借入日数÷365日=利息率(うるう年の場合は366日で計算される会社もあります。)

以下の条件でお金を借りた場合の利息を計算してみます。

借入金額:60万円
実質年率:15.00%

借入日数:180日間
60万円×15.00%×180日÷365日=4万4,383円(利息額)

この場合の最終的な支払総額は、64万4,383円です。このように実質年率を使用すれば、簡単に利息の計算ができます。

返済が早いほど利息の負担が軽くなる

返済期間が長ければ長いほど、支払う利息が増加し、総返済額も増加します。利息の負担を軽くしたい場合は、繰り上げ返済を活用するなどして返済期間を短縮しましょう。

また、返済を早める場合は、生活資金を確保しつつ、支払っても問題ない金額を加算することが大切です。

アドオン金利と実質年率の違い

ここでは、アドオン金利と実質年率の違いをみていきます。お金を借りる際は、それぞれの違いについて把握しておくことが大切です。

アドオン金利の場合

アドオン金利では元金が減らないと仮定して利息を計算し、利息金額を決定します。つまり、毎月の返済を行っても、利息の支払額は変わりません。そのため、毎月の返済額や総返済額を簡単に計算できます。

しかし、アドオン金利は「借入額×金利÷返済回数」で毎月支払う利息を求めるため、期間が1年未満のローンであっても、1年分の利息が取られることになります。また、返済期間が同じ場合、利息が減る実質年率よりもアドオン金利の負担額が大きくなる点は知っておきましょう。

実質年率の場合

実質年率では、元金の返済が毎月行われるため、支払いを行うごとに毎月支払う利息が減少する点が特長です。そのため、毎月の返済額や利息金額は異なるものの、借り換えや繰り上げ返済を行えば総支払額を減らすことができます。

通常のローンでは、実質年率の表示が義務付けられ、アドオン金利の表示は法律で禁止されている点も大きな違いです。実質年率の表示がないローンは闇金である可能性があるため、取引の際は注意しましょう。

実質年率を下げるためのポイント

実質年率を下げるためのポイントを解説していきます。

金利の低いローンで借り換えを行う

現在利用している金利よりも低い会社で借り換えを行うことで、実質年率を下げることができます。短期間の借入であれば、数%の金利の違いは気にならないかもしれません。しかし長期間で返済する場合、利息額に大きな違いが出るため、借り換えを検討しましょう。

早く返済する

早く返済するほど利息の負担は減るため、契約時に借入日数を少なくすることも大切なポイントです。借入後に毎月返済し、資金に余裕があるときに繰り上げ返済を行えば、返済期間の短縮だけでなく、総支払額も下げられます。

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