入学してからもかかるお金。大学費用を考える。

大学にかかる費用はいくら?入学から卒業までにかかる費用

大学に入学すると、さまざまなコストが発生します。入学金や授業料など学校に支払うものだけではなく、在学中に必要な日々の生活資金も考慮に入れる必要があります。しかし具体的にどのような費用が必要になるのか把握していない方もいるでしょう。今回は、大学に入学してからかかる費用について詳しくみていきます。

大学入学後にかかる費用の種類

まずは、大学そのものや勉強に関してかかる費用についてご紹介します。

◇授業料
どのような大学でも定期的にかかる費用として、授業料があります。大学の区分ごとの授業料は次のとおりです。

授業料入学料(円)
国立大学 535,800
公立大学 537,809
私立大学文科系学部 815,069
私立大学理科系学部 1,136,074
医歯系学部 2,882,894
出典)(参考)国立大学と私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
出典)令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について(文部科学省)


私立大学では、文学部でも平均80万円前後の授業料がかかるのが一般的です。理系になると平均で100万を超える学費がかかります。

授業料は私立か国立かによっても変わってくるものの、国立や公立大学の場合は比較的安価となります。文部科学省令による標準額は53万円程度です。国公立は省令により、文系や理系の区別がなく、標準額が定められており、私立のように学部による授業料の差異は基本的にありません。

ただし、医学部の場合は1年間で300万円近い学費がかかります。4年間支払う費用であるため、数百万円~1千万円を超える支払いが必要です。

◇施設設備費
授業料の他に、図書館やパソコンコーナー、研究室や学食などの大学の設備を利用するにあたっての施設整備費が別に設定されているケースも少なくありません。

費用の目安は以下になります。

授業料施設整備費(円)
私立大学文科系学部148,272
私立大学理科系学部179,159
医歯系学部931,367
出典)令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について(文部科学省)


施設整備費に関しては、私立大学の文学部で約15万円、理系で約18万円が平均的な数字です。医歯系の費用は90万円であることから、高額といえるでしょう。

国公立大や公立大でも、施設整備費が必要となるケースもあるため事前に確認しましょう。

◇教材費
授業料には教材費が含まれていないことが多く、講義で使用するテキストや辞書、パソコンなどは別にそろえなければなりません。テキストは一冊数千円することも多く、教材費だけで数万円程度の費用がかかることはめずらしくありません。

◇資格取得費用
資格取得を行う場合、大学のテキストとは別に問題集や参考書の購入費用がかかります。特殊な技能の資格に関しては、機器や道具、材料費などが必要となることもあるでしょう。

大学で資格取得をサポートしていない場合、学外の講座や資格学校などに通わなければなりません。学外の講座や資格学校に通う場合は、さらに費用がかかるといえます。

資格の受験料は数千円~1万円以上のものまでさまざまです。取得を目指す資格と大学のサポート体制で、費用が大きく異なる点は把握しておきましょう。

◇サークルなどにかかる費用
スポーツ系や音楽系のサークルに入ると、楽器やユニフォームなどが必要になるだけではなく、遠征や合宿、演奏会や大会などの出場費などの費用も必要になることがあります。

学業とは関係ないため、アルバイトや仕送りなどから自分で捻出する学生がほとんどといえますが、こういった費用がかかることも頭に入れておくとよいでしょう。

◇留学費用
長期休暇中に留学する場合、費用の目安は次のとおりになります。

留学目的と期間費用
短期留学:1週間 約5~30万円
春休み・夏休み留学:1カ月約30~70万円
ワーキングホリデー:1年約100~140万円
休学・認定留学 約120~300万円
大学進学:1年 約200~500万円

大学で募集している交換留学の制度を利用できれば、比較的費用は安く済むことがあります。しかし、短期でもまとまった金額が必要といえます。また、留学する国によって必要な費用が異なる点に注意しましょう。

学費以外にかかる費用の種類

ここからは学費以外にかかる費用について詳しくみていきましょう。

◇生活費
大学までの交通費や交際費、携帯などの通信費といった生活費も、費用として考えておく必要があります。

大学の種類別の年間平均値は以下のとおりです。

国立大学 公立大学 私立
食費 235,600 183,300 165,600
住居・光熱費 318,000 244,700 155,500
保健衛生費 36,400 38,100 39,200
娯楽・嗜好費 146,100 151,200 152,800
その他の日常費 149,400 150,700 146,600
合計 885,500 768,000 659,700
出典)日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査」

自宅から通えない遠方の大学の場合は一人暮らしのことが多くなります。そのため、食費や家賃、光熱費など、生活するための費用が高額になりやすいといえるでしょう。

◇運転免許取得の費用
時間があるうちに車の免許を取得しておきたいと考えている学生は多いでしょう。大きく分けて、次のような運転免許の取り方があります。

・教習所が指定した宿泊施設で学科・技能教習を受講する合宿免許
・放課後や休日などに教習所に通い学科・技能教習を受ける通学免許

合宿免許は宿泊費などを含んで閑散期は10万円台後半~20万円台前半、繁忙期は20万円台~30万円台後半です。通学免許は同程度、もしくは数万円~10万円程度高くなります。

最短で15日程度で免許を取得できる合宿免許と、2~3カ月程度の時間がかかる通学免許は費用やライフスタイルを考慮しながら検討しましょう。

就職準備のためにかかる費用

大学3年からは就職活動が始まります。ここからは、就職活動に関する費用についてみていきましょう。

◇交通費や宿泊費
面接地が遠方の場合には交通費が多くかかります。さらにひとつの会社で何度も面接が行われる場合は、その都度出かけなければならないケースも少なくありません。

一般的に就職活動は複数の会社を並行して行うため、就職する希望地が遠い場合は何度も遠方に足を運ぶことになります。例えば、関西から関東への移動であれば、宿泊を入れた場合、数万円から10万円程度かかる場合もあるでしょう。

しかし現在は社会情勢の変化により、オンラインでの面接が増加しています。自宅などでオンライン面接を受ける場合には、交通費や宿泊費がかからないこともあるため、面接の形式なども事前に把握しておくことが大切です。

◇衣服費
就職活動の際には、スーツやワイシャツ、靴やネクタイなどをそろえる必要があります。また、替えのワイシャツなども合わせて購入するため、男性は4~5万円、女性は3~4万円程度の費用が相場となっています。

◇その他の費用
そのほかに就職活動にかかわる書籍の購入費用やスマホなどの通信費、身だしなみを整える場合は美容院代などの費用もかかります。また飲食費や証明写真代、履歴書の購入などにもこまごまとした費用がかかる点は把握しておきましょう。

まとめ

大学に入学した場合、授業料や生活費といったさまざまな費用がかかってきます。留学費用や就職活動の費用など、時期によっては大きな費用がかかることもあります。

そのタイミングで慌てないためにも、大学在学中の大まかなスケジュールを把握し、いつどのような費用がかかるのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。