中古住宅におけるローン審査とは?新築との違いや注意点なども解説
住宅ローンの審査でも、新築と中古では違いがあります。審査の流れは同様であるものの、審査期間や審査のポイントが異なります。では、どのようなポイントに注意が必要なのでしょうか。
今回は、新築と中古の審査で異なるポイント、審査の流れや必要書類、審査の注意点を解説していきます。
新築と中古では審査で異なる点がある
新築と中古の審査で異なるポイントは以下になります。
新築物件 | 勤続年数や年齢、年収など借入利用者の返済能力が主になる |
中古住宅 | 返済能力と担保価値が審査要件となる。返済が困難となった場合、担保となる物件を売却し、ローンの残債を返済できるかが大切 |
物件の価値に関連する立地や築年数などの審査が新築よりも念入りに行われます。そのため、中古物件は新築物件よりも審査期間が長くなることを把握しておきましょう。
審査の流れや必要書類
審査の流れや必要書類は以下の通りです。
・審査の流れ
中古物件のローン審査では、事前申込の後に事前審査が行われます。その後の流れは以下になります
流れ | 要件 | 日数 | 注意点 |
1.事前審査 | 借入希望者が購入する物件情報、借入希望者の職業や収入などの情報が必要。インターネットでも受けられる金融機関もある | 数日 | 場所によっては、事前審査で収入を証明する公的書類の提出を求められることがある |
2.本審査 | 売買契約後、本審査に進む。売買契約書などの資料や納税証明書などの提出が必要。そのうえで、返済が完了する年齢、勤務先の情報や勤続年数、健康状態なども審査要件となる | 1週間~1ヶ月 | 事前審査で確認される項目についても改めてチェックされる |
事前審査と本審査の審査期間は事前に把握しておきましょう。
・必要書類
中古物件の住宅ローンの必要書類は以下の通りです。
事前審査 | ・認印 ・健康保険証 ・免許証やパスポートなど写真付きの本人確認書類 ・直近数年分の源泉徴収票(会社員) ・直近数年分の確定申告書(個人事業主) ・直近の返済明細表(借入を行っている場合) |
本審査 | ・実印 ・印鑑証明書(直近3ヶ月以内に発行したもの) ・住民票(直近3ヶ月以内に発行したもの) ・住民税決定通知書または課税証明書(会社員) ・直近3年分の納税証明書(個人事業主) |
事前審査と本審査、それぞれの立場の違いによって必要な書類が異なるため注意しましょう。この他にも、金融機関から提示された書類が必要となるケースも想定されます。
ローン審査時の注意点
ローン審査を受ける際の注意点は以下の通りです。
・物件の状態
中古物件の中でも、築年数が経っている古い物件は、評価が低くなりがちです。そのため、審査の結果として希望する額の借入ができない、融資を受けられないケースもあります。
また、中古戸建ては築年数30年以内など購入物件の条件を定めている場合があるため、築年数はチェックしておきましょう。
・借入状況
住宅ローン以外にも、奨学金や車のローンなどが返済中である場合、収入が十分であっても、融資額が減少する可能性がある点に注意が必要です。
・新築よりも審査期間が長い
中古住宅は新築よりも審査に時間がかかります。そのため、売買契約を結んでいない事前審査の段階では、購入予定の物件が他の方に購入されるケースも想定できます。
各手続きを行い。所有権が買主にどのタイミングで移るのか把握しておくことも大切です。