おまとめローンの審査基準は?通過しやすくなるポイントなども解説

おまとめローン審査はゆるい?基準や通過のポイントについて解説

複数の借入を1つにまとめて金利や月々の支払額を下げられる、おまとめローンがあります。しかし、ローンの審査基準は厳しいのではないかと疑問に思われている方もいるでしょう。今回は、おまとめローンの基礎知識、メリットなどをみていきましょう。

おまとめローンの基礎知識

複数のローンを一本化するおまとめローンの基礎知識についてみていきましょう。

複数のローンを一本化で「おまとめ」

おまとめローンは、複数の借入先を1つの借入先にまとめるために活用するローンです。複数の借入先にそれぞれ返済していた場合、1社からの融資を受けて他社の分を清算し、借入先を集約できます。

次の表の例のように一本化を行えます。

おまとめ先→おまとめ先から100万円の借入を行い3社に完済まとめる前
D社:100万円借入
金利:13%
A社:30万円
金利17%
←D社1社に返済B社:20万円
金利18%
C社:50万円
金利15%

おまとめローンと借り換えは別のもの

おまとめローンと借り換えは、全く別の金融商品です。おまとめローンは複数のローンを一本化します。対して、借り換えは1つのローンに対して、金利が低いローンに乗り換える商品であるため、混同しないように注意しましょう。

おまとめローンの審査は甘くない

おまとめローンでは、限度額が高くなりやすいため、借入金の大きさに合わせて審査が厳しくなります。また、申込者には多重債務者が多くいるため審査時の属性は不利になる点は知っておきましょう。

おまとめローンが向いているのはどんなケース?

おまとめローンが向いているケースについてみていきます。利用を検討されている方は自分に当てはまるか確認してみましょう。

複数ある借入先の管理が面倒な人

おまとめローンで借入先を一本化することで、管理を楽に行えます。例えば、3社から借入している場合、月に3回返済が必要です。金融機関によって返済日の決め方が異なるため、返済日が別々になるケースもあるでしょう。

おまとめローンで3社の借入を1社にまとめれば、返済は月に1回となります。返済日も返済額も把握しやすくなるため、返済管理を行いやすいです。

月々の返済金額が厳しい人

おまとめローンで月々の返済金額が減る場合があります。カードローンの返済額は残高スライド方式のケースが多く、借りた金額に応じて返済額が決められます。

複数社から借入を行っている方であれば、それぞれの借入先の返済額は少なくても、合計した際に返済額が大きく負担に感じている方もいるでしょう。おまとめローンは返済しやすい返済額が設定されるため、月々の負担額軽減につながる可能性があります。

ローンの金利が高いと感じている人

複数の借入先を1社にまとめることで金利が下がる場合があります。金利は借入額が多いほど下がる傾向です。そのため、少額の借入を複数の金融機関で行うより、借入をまとめて金額を多くすることでローンの金利を下げられる可能性があります。

追加融資を受けずに完済したい人

何度も追加融資を受けると利息が増えて返済が困難になります。おまとめローンは追加融資ができないため、借入残高が増加しません。無理なく段階的に返済残高を減らす手段としておまとめローンは有効な手段です。

おまとめローン契約から借入までの流れ

ここでは、おまとめローン契約から借入までの流れをみていきましょう。

1.インターネットでの申込

金融機関で申込方法は異なるものの、インターネット上で申し込むケースが多いです。 申し込む際には、氏名・生年月日・性別・住所・電話番号、年収、借入を希望する金額、ローン利用状況といった、審査に必要な情報の入力を行います。場合によっては、本人確認書類や収入証明書類の提出を求められることがあることは把握しておきましょう。

2.所定の審査

申込の際に入力した内容によって審査が行われ、審査完了後に電話・メール・郵送などで結果が通知されます。

3.審査通過後の本契約

審査通過後に本契約を結びます。インターネット上で完結するケースが多いものの、来店が必要な場合もあることは把握しておきましょう。銀行のおまとめローンでは新規口座開設を求められることがあります。

4.借入と返済

契約完了後、ATMや振り込みで借入が可能です。返済に必要な金額の借入後、これまで利用していた全ての借入先への返済を実施し、おまとめローンの契約は完了です。

他金融機関への返済を終えた後は、おまとめローンの返済を行います。指定された金額を指定口座へ振り込む、または自動口座引き落としで返済します。

審査基準

ここでは、おまとめローンの審査基準についてみていきましょう。明確な基準は示されていないものの、最低限の基準に該当しなければ、申込を行っても審査を通過できません。

・基本情報・生活状況
基本情報には、年齢・住所・電話番号などの情報を記入します。本人確認書類との一致や間違いの有無が審査基準となります。年齢に関しては、20~60代であれば、特に問題はありません。ただし、年齢が若すぎたり、高齢だったりする場合はマイナス評価です。

生活情報は家族構成・居住形態についての情報です。既婚未婚、持ち家や子供の有無、家族構成や財産を記載します。家族構成は、両親と同居している場合には評価が高くなります。

また、居住形態は賃貸と比較して、持ち家は経済資産があるため、返済が滞りにくくなることから、評価が高くなる点は知っておきましょう。

・返済能力
勤務先や雇用形態、勤続年数・年収などが審査対象となります。勤務先は収入の安定性を見られるため、大手企業や公務員などは評価が高く、雇用形態では正社員が有利でアルバイトや契約社員は不利となります。

勤続年数は長いほど有利になり、1年に満たない場合は審査に通りにくくなる点は知っておきましょう。年収は高いほど評価が高くなるものの、借入額とのバランスによって審査が厳しくなるケースもあるため、借入額はよく検討しなければなりません。

・信用情報
他社を含めた借入件数や総額、金融事故の有無が審査対象となります。他の情報が全く問題なかったとしても、信用情報に問題があれば審査に通りません。そのため、心配な場合は、事前に信用情報機関に信用情報を照会するとよいでしょう。

おまとめローン審査のチェック内容とは?

おまとめローン審査のチェック内容について、属性情報と信用情報のチェック例で確認しておきましょう。

属性情報のチェック例

・家族構成
一人暮らしの場合、返済が厳しくても頼る相手がいないと判断され、評価が低くなります。既婚で配偶者も働いている、もしくは働いている両親と同居している際は、審査に有利に働くでしょう。既婚で子供がいる場合は金融機関で不利となるか有利となるかの判断が異なります。

・配偶者の有無
独身か既婚かの確認のための項目です。

・住居(賃貸か持ち家か)
賃貸よりも持ち家のほうが属性的に有利となる傾向です。

・居住の年数
持ち家であれば、居住年数が短い場合でも属性評価に大きな影響はありません。しかし、賃貸の場合、1年未満では属性評価が低い傾向となります。

・勤務先
公務員・医師・弁護士・正社員などの方は毎月安定した収入があるうえ、勤続年数が長くなりやすいため、返済能力が高いと判断されます。

・勤務先の規模
勤務先の規模が大きいほど会社の倒産リスクが少ないと判断されるため、将来的な安定性があると判断される材料となります。

・年収
消費者金融のカードローンは総量規制が適用されるため、年収の1/3までしか借入ができません。年収と既存の借入状況で利用限度額が決まります。

・雇用の形態(正社員・契約社員・派遣・アルバイト・パートなど)
契約社員・派遣・アルバイト・パートなどの雇用形態は、勤続年数が短くなる傾向にあるため、評価が低くなります。また、自営業・個人事業主も毎月の収入が安定していないと判断されるため、評価が低い傾向です。

・勤務年数
勤続年数が短い場合、すぐに仕事を辞める可能性があると判断されるため、収入が不安定とみなされることがあります。勤続年数は長いほど評価が上がる傾向です。

信用情報のチェック例

・借入件数
おまとめローンは他の金融機関の借入をまとめるため、借入件数が審査されます。

・借入金額
借入件数と同様に他の金融機関からの借入金額も確認されます。

・返済の状況
1回返済を忘れた程度であれば、多くの場合問題視されることはありません。しかし、返済が行われていなければ、審査にマイナスの影響を与えてしまいます。

・ローン、クレジットの新規申込・契約の状況
ローン、クレジットの新規申込が多い、多くの会社と契約している場合、返済能力を疑われるため、審査に不利となります。

・返済遅延や債務整理などトラブルの有無
返済遅延や債務整理などのトラブルがある方は審査に通りません。

信用情報は、CIC、JICC、KSCの3つの機関によって管理されています。おまとめローンの審査においては、金融機関が信用情報機関で申込者の信用情報のチェックをしています。

おまとめローンの審査に通りにくい人の特徴

おまとめローンの審査に通りにくい人の特徴をみていきましょう。

返済比率が大きい

年収に対しての年間返済額の割合が返済比率です。返済比率が高い場合、返済能力が低いと判断されるため、審査に通りにくくなります。

他社からの借入件数が多すぎる

他社からの借入件数が多すぎると、おまとめローンの審査で不利に働きます。返済できる見込みがなければ審査に通りにくいです。

他社への返済で延滞や遅延をしている

現在の借入先の返済が滞っている場合、返済能力が低いと判断されることに加え、金融機関側はリスクが大きいと判断します。そのため、おまとめローンを利用する際は、現在の借入で延滞や遅延は避けましょう。

雇用や収入が不安定な仕事をしている

おまとめローンでは返済能力が重要とされるため、雇用や収入が不安定だと審査で不利になるリスクがあります。金融機関によっては、アルバイトやパートなど非正規雇用を融資対象外とした金融機関などもあるため、申込対象者に該当するか確認しましょう。

信用情報に延滞・遅延の履歴がある

おまとめローンの審査では、金融機関は信用情報を照会し融資の判断を行っています。そのため、延滞・遅延の履歴がある場合、審査に通りにくいです。

おまとめローン利用時の注意点

おまとめローン利用時の注意点をみていきましょう。

審査に通らない可能性もある

おまとめローンは他のローンと同様に審査があります。申込はできても審査に通らない可能性があることは把握しておきましょう。

返済額を少なめにすると返済総額が高額になることがある

おまとめローンの利用で月々の返済金額を減らすことにつながります。しかし、返済期間が長引いた場合、低い金利が適用されても利息が増えて返済金額が高くなるケースがあるため注意しましょう。

別ローンでの追加借入が厳しくなることがある

おまとめローンは返済専用の商品であることが多いため、追加借入ができないケースがあります。また、おまとめローンで借りている金額が多い場合、別ローンで追加借入が厳しくなる場合があります。

おまとめローン金融機関ごとの特徴と選ぶポイント

おまとめローンの金融機関ごとの特徴とポイントをみていきましょう。

銀行系

銀行系は金利が低く、借入限度額が最高で1,000万円前後と大きい点が特徴です。ただし、申込から融資の実行までにかかる期間が消費者金融などよりも長くなります。

消費者金融系

消費者金融は、銀行よりも金利が高めであるため、総返済額は高くなりやすいです。しかし、最短で申込を行った当日から融資が受けられるため、融資を急いで受けたい場合にはおすすめです。借入可能額は300~800万円程度と銀行よりも低くなります。

おまとめローンの選び方

おまとめローンを選ぶ際のポイントをみていきます。

・融資限度額で選ぶ
おまとめローンを選ぶ際は、融資限度額が自分の状況に合っているか確認しましょう。借入額が多い場合は、決められている限度額で不足していないかチェックが必要です。商品によっては限度額の下限が「200~500万円」のように設定されている場合があります。

そのため、借入額が少ない方は、商品によっては利用できないため注意しましょう。また、限度額のぎりぎりまで借入があると審査に落ちる可能性があります。

・上限金利で選ぶ
おまとめローンの上限金利が低いほど適用金利が低くなり、利息を減らしやすいです。しかし、「年○%~〇%」のように金利に幅がある商品は、適用される金利が審査で決まるため、予想よりも高い金利になる可能性があることは把握しておきましょう。

・借り換え対象で選ぶ
おまとめローンでは、まとめられるローン件数や種類が金融機関ごとに違います。ローン件数や種類が多い場合は、おまとめ対象の広いローンを選択しましょう。

・返済しやすい方法で選ぶ
返済方法が複数あれば、自分の状況に適した方法を選択可能です。また、返済時の手数料がかからない方法や繰り上げ返済が可能なローンであれば返済しやすくなります。

ニチデンの不動産担保ローンはゆとりの利用が可能

ニチデンの不動産担保ローンは、年率4.8~14.6%です。また、最大1億円まで融資可能で、20年の長期返済が可能です。

対象の不動産土地・建物・マンション・ビル等、未登記・共有名義分・借地上の建物、第二順位以下も可
利息実質年率/4.8~14.6%(ただし要審査)
遅延損害金年率20.0%
返済期間20年以内(1~240ヶ月)/1~240回
返済方法元金一括払い・元利均等払い、ボーナス併用返済・元金据置自由返済(要相談)
対応エリア大阪・奈良・和歌山・滋賀・三重・京都・兵庫
借入の際は、ニチデンの不動産担保ローンの利用を検討してみましょう。
内部リンク: https://www.nichidensya.co.jp/fudosan/

まとめ

おまとめローンでは通常のローン審査に比べて厳しくなるものの、 返済額が抑えられる、支払いが一本化できるといったメリットがあります。申込から借入までインターネット上で完了できるローンもあります。

しかし、返済比率が高く、他社からの借入件数が多いと審査に通りにくいです。また、利用すると別のローンで借入が行いにくくなるといった注意点があります。審査に通るためには、他のローンでの返済遅延・延滞などで信用情報にキズをつけないように気をつけましょう。

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