奨学金と合わせて上手く活用しよう
奨学金は、学生が学校へ行くために必要なお金を無利息または僅かな利息で借りられる制度です。奨学金は、在学期間中に毎月一定金額を借入できます。しかし、奨学金以外にもまとまったお金が必要となったときは、学生の身分の場合に用意することが困難です。そんなときに便利なのが「学生ローン」です。
そこで今回は、奨学金と学生ローンを上手く活用する方法をご紹介します。
奨学金と学生ローンの使い方を把握しよう
奨学金と学生ローンには、「お金を借りる」との共通点があります。しかし、それぞれ使う目的が異なります。主な用途は、以下のようになります。
・奨学金
奨学金は、学校に必要な費用のみに使えるお金です。奨学金を利用している学生のほとんどは、教材費に必要な費用、下宿にかかる費用、食費などの生活にかかる費用、クラブやサークル活動費など在学中に利用しています。奨学金は遊びの費用として使うことができず、一部の奨学金制度だと学校で必要になった費用の証明書を提出する場合もあります。
奨学金の返済は、基本的に学校を卒業してから返済していくので在学中に返済する必要がありません。しかし、学業と仕事を両立して返還する方法や、給付型の奨学金だと返還する方法もあるので卒業後の返済の負担を減らすことも可能です。
・学生ローン
学生ローンは、学生個人でお金を借りられる消費者金融の金融商品です。学生ローンは、原則として年齢が20歳以上の大学生・短大生・専門学生で安定した収入があるのなら保証人なしで利用できます。学生専用のローンですが、奨学金のように学校に必要な費用だけでなく個人の自由に使うことができます。例えば、友達と旅行へ行くためにまとまったお金が必要だからという理由で学生ローンを利用することも可能です。ただし、毎月の返済期日までに一定額以上を消費者金融に返済する必要があります。
以上が、奨学金と学生ローンの使い方です。このふたつの違いを簡潔にいうと「学校のため」と「自分のため」といえます。使い方を理解しておけば、同時に利用しても金銭面の負担を抱えないようにできます。
奨学金と学生ローンは使い分けが大事
奨学金と学生ローンは、同時に利用することができます。例えば、奨学金の利用を学校に必要なものだけにし、学生ローンで不足している生活費などを補うことができます。また、学生ローンの使い道は自由なので、生活費だけでなく友達と一緒に旅行へ行くための交際費として使うことだってできます。他にも、バイクや車の免許の取得と購入のためやパソコンの購入費、留学の頭金として学生ローンを使うことができます。ただし、学生ローンは低利息で借入できても奨学金と異なり、限度額が30万円~50万円です。消費者金融によって限度額が異なり、無担保ローンのように限度額の上限を増やすことができません。
学生ローンは、低利息なので返済の負担を抑えられます。しかし、だからといって借入期間を長引かせることは、利子が増えるため注意は必要です。学生ローンを利用するときは、必要な金額だけを借入し、返済を早めに終わらせることが大切です。
また、卒業後に奨学金の返済を開始するなら、学生ローンで借りたお金を在学期間中に完済できるように計画することが望ましいといえます。
奨学金と学生ローンは、それぞれの目的を理解して使い分けるようにすれば上手く活用できます。ただし、どちらも「お金を借りる」ことになるので、後に返済が必要になることを頭に入れておきましょう。もし、奨学金と学生ローンを活用しようと考えているのなら、学生ローンを在学期間中に完済できるようにし、卒業後に奨学金の返済を開始させると負担を減らせるのでおすすめです。