不動産担保で複数借り入れをする。第2抵当権とは?

不動産担保で複数借り入れをする。第2抵当権とは?

不動産担保ローンを借り入れる際には不動産に抵当権を設定しますが、債権者の順番によって、抵当権の順位が決まります。今回は、不動産を担保に複数の金融機関から借り入れる際の、抵当権の順位についてご紹介します。

 

抵当権の順位とは

不動産を担保にしてお金を借りる場合、債権者としては、もしも返済不能になったときのために不動産から貸付金を回収できるようにしておきたいものです。このときに重要なのが、抵当権の順位です。

◇抵当権の順位

一般的に、ひとつの不動産に対して複数の債権者がいる場合、先に抵当権を設定した人から1位、2位と順位がついていきます。そして、順位が高い債権者ほどしっかりと回収ができることになります。

例えば、1,000万の担保価値のある不動産に対し、第1抵当権が800万、第2抵当権が500万設定されていたとします。抵当権が実行されて1,000万円の現金になったとき、第1抵当権者には800万円が渡りますが、第2抵当権者には200万円しか渡りません。結果的に、第2抵当権者は債権を回収し損ねることになりかねないのです。

 

第2抵当権で審査が下りる?

◇銀行では難しい

このような理由から、第2抵当権以下の抵当権になることを嫌がる債権者は多いものです。特に銀行などでは、貸付の条件として第1抵当権が設定できることとしているところがほとんどです。

しかし、第2抵当権でもローンの審査が通る金融機関もあります。主にノンバンクの金融機関ではその傾向が強いため、第2抵当権で融資を探すならノンバンクを中心に探すのが効率的といえます。

◇第2抵当権でも審査が通る仕組み
抵当権の順位が低いと、債権を回収できないリスクが高まります。そのため、第2抵当権以下の場合は、自分よりも上の順位の抵当権がいくらついているのか、もし抵当権が実行されたときのための損害額はいくらなのか、ということをベースに融資額を計算することになります。第2抵当権を設定したいと思ったら、まずは第1抵当権がいくらついているのか、不動産との差額はいくらなのかを大まかに計算しておくことで、融資可能な金額がある程度把握できるでしょう。

◇返済比率とのバランスも無視できない

抵当権の順位とは直接関係はないものの、第2抵当権を設定する際には、自身の返済比率とのバランスも審査に影響してきます。返済比率とは、年収に対して借入金などの返済額がどれくらいあるのかということです。一般的に、返済比率は25%〜30%、高くても35%とされていますので、第1抵当権との関係で融資が下りそうであっても、返済比率で引っかかってしまって融資が下りないというケースもあります。

 

第2抵当権を設定する際のデメリット

第2抵当権を設定することができれば、多くの融資を受けることができます。一方で、第2抵当権を設定することのデメリットも知っておくことが大切です。

見てきたとおり、後順位の抵当権では債権回収のリスクが高まります。そのため、リスク回避として貸付金の金利を高く設定している金融機関が多くなっています。第1抵当権との金利の差が出てしまうのはデメリットといえるでしょう。

また、抵当権を複数設定し、不動産担保ローンを組むということは、それだけ返済額が増えるということでもあります。当たり前のことではありますが、返済額が増えることで家計を圧迫するというデメリットはしっかりとおさえておく必要があるでしょう。

 

不動産担保ローンを組む際、抵当権は複数つけることが可能です。ただ、順位が後になるほど債権者としては回収のリスクが高まるため、第2抵当権を嫌がる債権者も少なくありません。第2抵当権以下でもよしとしている金融機関では、一般的に見て金利が高めになる傾向もありますので、デメリットを把握した上で第2抵当権を検討するとよいでしょう。