【初めての方へ】不動産運用とは?
貯金をしていても利息がほとんどつかず、資産を増やすことは難しい時代。老後の備えや子どもの将来のために、貯金だけではなく資産を運用して増やすことを考える方も多くなりました。
資産運用のひとつが不動産運用ですが、不動産運用は株や債券などよりも、少し敷居が高く感じられるものです。今回は、不動産運用について解説します。
不動産運用の種類
不動産運用には、大きく分けてふたつの種類があります。
・売却益を狙う
まずは、不動産が購入価格よりも高くなった時点で売却し、売却益を狙うという方法です。得た利益をまた投資に回して新しい物件を購入し、また売却するという方法を繰り返す方も少なくありません。
売却益を狙う不動産運用の場合は、今後地価が上がるかどうかの見極めができることが必要になります。また、購入した不動産が中古の場合は、売れやすいようにリフォームするなどの対策も必要です。
新築物件の場合は、税務上で優遇されて不動産所得税が安くなることもあります。
・家賃収入を狙う
購入した不動産を売却せずに保有しながら賃貸し、家賃収入を狙うという方法もあります。この方法では、いかに空室期間を少なくするかが課題となります。そのため、入居者が途絶えないように物件のメンテナンスをする必要もあります。こまめなメンテナンスが嫌いではないという方には向いている投資方法といえます。
手元に資金がなくても始められる?
不動産運用は、当たれば高額の利益が見込めます。もっとも、不動産を一度購入する必要があるため、敷居が高いのが難点です。それでは、不動産運用は手元に資金がなくても可能なのでしょうか。
・ローンを組めば可能
結論からいえば、資金がなくても不動産運用を始めることは可能です。その場合はローンを組むことになるので、資金計画は慎重に立てておきたいところです。なお、ローンを組む場合でも、初期費用分の資産は持っておくと安心です。
不動産を購入する際には、物件価格の他にも事務手数料や登記手数料、印紙税などの費用が発生します。また、ローンを組めばその分利息も発生してくるので、全体像をしっかりと把握しておくことが大切です。
不動産運用を始めるために
初心者として不動産運用を始めるとき、注意しておきたいポイントは以下の通りです。
・まずは知識を蓄える
不動産運用といえば、株式のデイトレーダーなどのように手間がかからず、物件を購入すれば後は不動産投資会社が管理などをすべていってくれるというイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、管理を他者に任せる場合でも、不動産投資に関する知識は身につけておいて損はありません。結局のところ、売却益を狙う場合でも家賃収入を狙う場合でも、投資する側が「いつ購入するのか」「どれくらいの利益を狙うのか」「売却のタイミングはいつか」という判断を行わなければなりません。また、なぜ利益が出るのか、リスクはどこにあるのかといった仕組みについてもしっかり知っておかなければ、悪質な業者に騙される可能性もあるのです。
・経済などに詳しくなっておく
不動産投資を成功させるには、その物件が将来的に値上がりするか、その場所が人気を集めるかなどを見極める力が必要になります。そのためには、日頃から経済や社会情勢などをある程度知っておき、自分である程度の判断ができるようにしておくことが大切です。
何も知らないと、「銀行がこの土地は将来的に高くなると言っていた」「担当者がこの土地を薦めてくる」といった第三者の意見に左右されてしまいます。
不動産運用を始めることは、さほど難しいことではありません。うまくいけば、大きな利益を得ることも可能です。ですが、成功するためには自分で不動産運用の知識を得ていく努力が必要です。