利子と利息の違いとは?立場の違いにより使い分けられる言葉

利子と利息という言葉を聞くと、言葉は違うけど同じ意味だと思われている方は少なくありません。そのため、混同されて使われることも多くなっています。しかし、利子と利息では意味が異なります。

 

正しい言葉の意味を知れば、場面に応じて適切な言葉を使うことが可能です。今回は混同されがちな利子と利息の違いについて解説していきます。

 

利子と利息の意味

 

・定義は同様だが、厳密に使い分けられてはいない

 

利子とは、お金を借りた人が、貸した側に元の金額に追加して支払うお金のことです。貸借したお金に関して一定の比率で支払われる対価となります。一般的に、利子は借りたお金に関して固定費用として計算されるものではありません。借りたお金に応じて、その金額の数パーセント分の割合のお金を、借りた金額に足して支払います。お金を借りる期間に応じて利子は変動します。お金を借りる期間が長ければ長いほど利子が増えていくため、支払う金額が増えます。

 

利息は、金融機関や銀行が利用者に融資を行う立場から見て、お金を貸したことに対する対価が利息です。そのため、利息は借りた場合に支払う金額、貸した場合に受取る金額を利息とする使い分けがされます。定義として、利子は借りた側、利息は貸した側の立場から見た「借りた金額に一定の割合で足して支払うべき、金銭授受に関する対価」です。

 

しかし、このような違いがあっても、借りた側が貸した側の立場に立って「ローンの利子を支払う」という場合もあれば、それに対して「預金の利子を受取る」と言ったりします。また、ゆうちょ銀行の預金では利子、銀行預金の場合では利息が立場の違いに関係なく呼称として使われるなど厳密に使い分けがされていません。

 

利子と利息の注意点

 

利子と利息の注意点について解説します。

 

・税金がかかる

たとえば、1,000万円を金利1%の定期預金に預けた場合の受取利息に関しては、1,000万円の1%である10万円と考える人が多いでしょう。しかし、実際には、受取利息には利子税がかかり、20%(国税15%、地方税5%)が源泉徴収されるため、この場合の手取額は8万円です。これだけでなく、2013年1月1日から2037年12月31日までは、復興所得税が課されているため、この期間中、国税は15.315%となります。利息の10万円から国税と地方税の合計税率20.315%=20,315円が源泉徴収されるので、手取額は79,685円です。このように税金がかかる点は把握しておきましょう。

 

・金利の表記は年利が基本なので、期間の確認が必要

預金金利はマイナス金利政策の影響で、金利が低くなっています。そんな中で、預け入れる資金や時期を限定した高い金利の預金を見かけます。たとえば、6ヶ月定期預金で年の利率が1%と表示されていた場合、100万円預けたら利息は1万円受取れるので、税金で差し引かれても8,000円程度は受取れると考える人がいるかもしれません。しかし、金利に関して特に表示がない場合は年利を指します。この定期預金の場合は、金利は年1%の6ヶ月分は0.6%となり、受取利息は100万円の0.6%の6,000円、ここから税金の20.315%を差し引くと、手取額は4,781円です。このように期間と金利の関係を把握していないと受取利息が想定よりも少ないことになるので、確認するようにしましょう。

 

利子や利息と混同されやすい金利とは

 

利子や利息と混同されやすい金利の意味や使われ方について解説します。

 

・金利は割合そのものを表している

利子や利息は金額そのものを表しているのに対して、金利は割合そのものを表している言葉です。そのため、金利の意味合いとしては、「お金を借りる側が借りた金額に対して、追加で支払う分の金額の割合という意味となります。たとえば、預金などで「金利1%」などはと使用されても、利子(利息)5%という使い方はされません。これは、利子や利息が金額そのものを意味しているからです。

 

・金利の使われ方は主に2種類

金利の使われ方は、金利=利子(利息)として使用される場合、金利=利率として使用される場合の2種類に分かれています。

 

利率も金利と同様に賃貸金額にかかる利子や利息の割合率を表しています。金利は利率と同じ意味で使用されることが多いです。しかし金利に関しては、固定されている場合もあれば、変動することもあるため、実際に利子や利息と同じように使用されるケースもあります。

 

住宅の購入など多額の融資を受ける際に、金利が使用されているのはこうした事情があるからです。

 

利子や利息、金利について解説しました。それぞれの言葉の使い方は混同されやすいものの意味合いは、それぞれの言葉で異なっています。そのため、それぞれの言葉の意味を把握しながら使い分けるようにしましょう。