高齢者も家を担保にお金を借りることができる?メリットデメリットを解説

高齢者も家を担保にお金を借りることができる?メリットデメリットを解説

高齢者の方でもお金を借りたいというケースは多いのではないでしょうか。場合によっては、家を担保としてお金を借りることを検討されている方もいると思います。

しかし、家を担保にお金を借りる方法にはリスクもあります。今回は、高齢者が我が家を担保にしてお金を借りる方法について解説していきます。

高齢者がお金を借りることはできるのか

高齢者でも融資を受けることが可能です。ただし、何歳でも融資を受けられるわけではなく、年齢による制限があります。

融資の年齢制限

融資の年齢制限として、申込可能年齢と完済時年齢があります。申込可能年齢は融資の申込を行える年齢の制限、完済時年齢は完済時の年齢が何歳なのかという制限です。融資の受け方によっては、返済期間の上限・下限が設定されている場合が多いといえるでしょう。

完済時年齢が設定されている融資を利用する場合、逆算して申込可能年齢を考慮しなければなりません。例えば、完済時年齢の上限が75歳まで、返済期間が10年~30年と設定されている場合には、65歳までであれば申込みができます。

また、ローンの申込可能年齢の制限として、銀行では65歳、消費者金融などは69歳までに制限されていることがほとんどです。

年齢制限が設けられている理由は、ある程度の年齢を超えた場合、働くことが難しく、返済能力が低下すると想定されているためです。高齢者の場合、退職後の収入が年金のみという方もいます。年金だけによる収入は安定した収入とはみなされず、融資を受けられない場合もあるため注意しましょう。

高齢者が家を担保にお金を借りる方法とは

ここからは、高齢者が家を担保にお金を借りる方法についてみていきます。それぞれの制度が細かく違うため内容を把握しておきましょう。

不動産担保ローン

申込者本人が所有している物件・不動産などを担保として融資を受ける商品です。無担保のローンよりも返済期間が長く、低金利で融資を受けられます。

また、担保とする不動産の評価額によっては高額融資を受けられるケースもあります。ただし、返済できない場合、担保にした不動産が売却されるため、返済計画を立てたうえで、融資を受けましょう。

リバースモーゲージローン

自宅を担保として提供したうえで融資を受けるローンで、高齢者向けの金融商品となります。借入人の生存中は利息の返済のみを行い、死亡時に担保とした不動産を処分し、元本を返済する仕組みです。

融資を受けても生存中は自宅に住み続けられるため、老後の資金調達方法として注目されています。しかし、借入した方の死亡時には自宅を手放すことになるため、相続人の同意を得ておく必要があります。

また、契約期間が定められている場合に、想定より長生きし契約期間が終了したときは、元本と利息の一括返済を行わなければならないリスクがある点は知っておきましょう。

リースバック

家などの不動産を売却し、まとまった資金を得た後も住み続けられるサービスです。不動産の所有権は買取先に移るものの、賃貸借契約を結んだうえで、賃料を支払えば売却した家に住み続けられます。

ただし、リースバックは賃貸契約期間が定められた定期借家契約で賃貸借契約を行うケースが多いです。定期借家契約では不動産の所有者の都合で再契約ができず、売却後に引っ越しを迫られることがあるため注意しましょう。

住宅ローン

住宅ローンは目的別ローンで、住宅の購入、リフォーム、増設などに利用可能です。60代以上の高齢者の方でもローンを組めます。しかし、多くの方は年金でローンの支払いを行うことになるため、経済状況を把握しつつ返済計画を立てて利用しましょう。

不動産担保生活資金

生活福祉資金貸付制度の一つで、不動産を担保に融資を受けられる制度です。土地の評価額の70%程度、月30万円以内まで受け取れるものの、原則65歳以上で構成されている高齢者・低所得者世帯が対象です。

また、資金使途は生活資金に限定されます。利用を検討する場合には、住んでいる社会福祉協議会に相談しましょう。

無職で不動産担保ローンを借りたい方は、次の記事をご覧ください。

家や土地を担保にお金を借りるメリット

家や土地を担保にお金を借りることで、低金利や高額な借り入れが可能となるといったメリットを得られます。具体的にどのようなメリットがあるのかみていきましょう。

融資を低い金利で受けられる

金融機関側からすれば、家や土地などの担保があることで貸し倒れのリスクが軽減されます。そのため、金利を低く設定して貸し出すことが可能です。借りる側は、低金利で融資が受けられます。

銀行のカードローンの場合、最大金利は18%程度です。しかし、不動産担保ローンは最大でも10%程度と金利が低いことから、毎月の返済額を抑えることができます。

担保不動産の価値が高いと高額な借入ができる

有担保でお金を借りる場合、無担保のカードローンよりも多くの借入を行えます。例えば不動産担保ローンであれば、担保とする不動産の評価額が高い場合、数千万円の借入も可能です。

しかし、担保とする不動産の評価額が低ければ、希望額の借入が行えないケースも想定されるため、相談時はよく確認しましょう。

長期的な返済計画を立てられる

不動産担保融資は融資の期間が最長30年と、長期間の借入が可能です。返済期間が長いため、将来的な子供の教育資金や介護費用など必要なときに活用できます。また、金銭的な余裕がある場合には、繰越返済も可能です。

高齢の方でも利用可能

高齢で働いていない方であっても、家や土地を担保にすれば不動産担保ローンを利用できます。幅広い用途に使えるため、老後の生活費や自宅のバリアフリー対策などの資金としても活用できるでしょう。

保証人が不要で融資を受けられる場合もある

不動産担保ローンでは、融資を申し込む金融機関や審査内容などによっては、保証人が不要な場合と保証会社へ保証を委託する場合のどちらかになる傾向が多いです。

しかし、担保とする不動産を他人が所有している、または共有の場合には連帯保証人が必要です。

家や土地を担保にお金を借りるデメリット

家や土地を担保にお金を借りる場合、さまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。詳しくみていきましょう。

手数料が高額

不動産担保ローンを利用する際には不動産鑑定費用、印紙代、登記費用、事務手数料などの費用が必要です。手数料は、借入金額が大きくなるほど高額になります。そのため、借入金額によっては数十万円単位で発生する場合がある点も知っておきましょう。

審査に時間がかかる

家や土地を担保にする際は、申込者の審査に加え、担保にする不動産の審査も行われます。そのため、無担保ローンのように即日で融資を受けることはできません。融資の申込を行ってから、融資を受けるまで1週間~1カ月程度は必要です。

返済できない場合は家を失うことに

金融機関は融資時に担保不動産へ抵当権の設定登記を行います。返済が不能であると判断された場合、担保不動産は売却され、売却代金から貸付金と利息が回収されます。家を失わないためにも、返済計画を立ててから利用しましょう。

高齢者が融資を申し込む際の注意点

ここからは、高齢者が融資を申し込む際の注意点をみていきます。

申し込み情報は正確に

融資を申し込む際に申告内容に間違いがあると審査に通りません。また、虚偽の申告は審査段階で明らかになります。

故意でなくても、書類などに記載ミスがあると自分の情報を正確に把握できないと判断され、審査に通りづらくなります。そのため、申し込み情報は正確に記入しましょう。

過去に借り入れ延滞や滞納がないか

融資の審査時には、個人の信用情報が確認されます。信用情報では金融サービスへの申込や借入、返済の情報として、滞納や延滞の記録も残ります。滞納や延滞の記録があると審査への悪影響は避けられません。

自分の信用情報が気になる場合は、信用情報機関に開示請求を行いましょう。

返済途中で亡くなった場合は相続人の負担に

ローン返済途中で亡くなった場合、借金も相続人の負担となります。相続放棄の手続きができる期間は決まっているため、不動産や預金だけでなく、借金についても情報をまとめておき、相続人が把握できるようにしておくことが重要です。

年齢によっては申込ができない可能性がある

どのような金融機関でも、融資を行う年齢に上限を設けています。そのため、70歳以上や80歳以上の方が申込める融資を取り扱っている期間はそれほど多くありません。条件の良い金融機関を見つけても、年齢によっては申込ができない可能性がある点に注意が必要です。

借入可能なのかご不安な方は、一度ニチデンにご相談ください。

まとめ

高齢者の方であっても、家を担保にして借入を行うこと可能です。しかし、家を担保にして借入を行う際には、低金利で借りられるなどのメリットがある一方で、家を失う恐れがあるなどデメリットもあります。

また、どのような方法でお金を借りる場合であっても、入念に返済計画を立てることが重要です。家を担保にお金を借りる際には、返済計画を立てたうえで、十分に精査してから利用しましょう。

大阪・梅田店 申請フォームはこちら

申請する

奈良店 申請フォームはこちら

申請する