外国人でも不動産担保ローンは借りられる?メリットや注意点とは

不動産を担保としてお金を借りるローンが不動産担保ローンとなります。

不動産担保ローンはまとまった資金調達が可能なため、外国人の方でも利用を検討している人は少なくないでしょう。今回は、外国人の方でも利用できるのかに触れながら、不動産担保ローンを利用するメリットと注意点を解説します。

 

■不動産担保ローンは外国人も利用できる

 

不動産担保ローンを外国人の方で、利用できるのかを解説していきます。

 

・日本国籍や永住権があれば利用しやすい

結論から言えば、外国人の方でも利用することは可能です。ただし、外国人の方の場合、在留カードや特別永住者証明書などの提示が必要となります。外国人向けのローンの場合、ローン返済が滞る可能性などを考慮し、定住性を重視する傾向があるため、永住権や在留資格を重視する金融機関は少なくありません。そのため、日本国籍や永住権があれば不動産担保ローンを利用しやすいと言えるでしょう。

 

・日本人と同様の条件で融資を受けられる

外国人の方が不動産担保ローンを利用したとしても、日本人の方と同様の条件で融資を受けられます。不動産担保ローンを借りる際に重視されるのは、担保となる不動産の価値と、お金を借りる方の信用力となります。

 

■不動産担保ローンを外国人が利用するメリット

不動産担保ローンを外国人の方が利用する場合、以下のようなメリットがあります。

 

・借り入れが低金利で行え保証人が必要ない場合も

不動産担保ローンは、住宅購入資金などに使用用途が限定される住宅ローンよりも金利が高めです。しかし、カードローンなどよりも金利は低くなります。そのため返済総額を安くできます。また、担保があるため、保証を不要とする金融機関が多いです。

 

・資金用途が自由で高額な借り入れが行える

不動産担保ローンは借り入れたお金の使い道が制限されません。事業資金として認めない金融機関がある一方で、開業資金などビジネス向けに活用できるローンを取り扱っているところもあります。そのため、日本で事業を始めたいと考え資金を調達したい方でも、利用できるでしょう。

 

また、不動産担保ローンは担保の価値が高ければ高額な借り入れができる場合があります。

 

・返済期間が長い

不動産担保ローンで高額な借り入れを行った際に気になるのは返済期間です。提供する金融機関で、対応できる年数は異なるものの10年以上など長期の設定が可能です。返済期間が長くなると月々の返済金額が少なくなります。そのため余裕を持って返済できる一方、利息の負担額が大きく なることは把握しておきましょう。

 

■外国人が不動産担保ローンを利用する際の注意点

外国人の方が不動産担保ローンを利用する場合の注意点は、以下の通りです。

 

・銀行はノンバンクよりも審査が厳しく時間がかかる

銀行では、借り入れを行う方の年齢や年収、勤続年数などに条件があります。それだけでなく、ローンの担保とする不動産についても条件が設定されるため、条件を満たせなければ、ローンの借り入れは行えません。このように銀行は審査が厳しいため、融資までに数週間~1カ月程度かかる場合が多いです。ちなみにノンバンクは申し込みから1週間程度で融資が行われる場合も少なくありません。

 

・契約に支障のない判断ができることが求められる

外国語に対応している金融機関もあれば、対応していない金融機関があります。対応していない金融機関では、日本語で契約内容を理解しコミュニケーションが可能なことなどを条件にしている場合があり、日本語で契約に支障のない判断が求められます。

 

・担保の価値で借入金額が変わる 不動産担保ローンは、担保次第で借り入れ可能な金額が変動します。そのため、自分が借りたい金額があったとしても、担保の不動産の価値が低ければ、目標とする金額を借りることはできません。

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