不動産担保ローンの金利は高い?相場から低金利で借り入れるコツを紹介

不動産担保ローンの金利相場は?低金利で借りる4つのポイント

不動産担保ローンは、その柔軟性と利便性から、資金調達の手段として多くの方々に利用されています。

しかし、金利は一体どの程度なのでしょうか?高いと感じる人もいれば、手ごろと感じる人もいます。実際のところ、その金利はどれくらいなのでしょうか。

そして、その金利はどのようにして最小限に抑えることができるのでしょうか。本記事では、不動産担保ローンの金利の相場について詳しく解説し、低金利で借り入れを行うための有益なヒントを提供します。

不動産担保ローンの金利相場は?

ここでは、不動産担保ローンの金利相場についてみていきましょう。銀行系とノンバンク系で相場が異なるため、審査要件もふまえたうえで違いを知っておくことが大切です。

銀行系不動産担保ローンの金利相場

銀行系の金融機関では、銀行・信用組合・信用金庫などが代表的です。銀行系の不動産担保ローンの金利相場は1~9%程度となり、無担保ローンやノンバンク系の不動産担保ローンよりも金利は低めです。

ただし、銀行系の金融機関は審査要件と担保不動産に関して、細かい条件を設定しているため、審査基準が厳しい傾向にあります。また、審査期間は1ヶ月程度かかるケースもあるなど長くなる傾向があることは知っておきましょう。

ノンバンク系不動産担保ローンの金利相場

ノンバンク系の金融機関には、クレジットカード会社・信販会社・証券会社・消費者金融などがあります。銀行系のローンよりも審査が緩い傾向であり、審査期間も短めです。
しかし、不動産担保ローンの金利相場は2~15%程度と幅が広いため、借入の際は条件をよく確認する必要があります。

銀行系の金利相場ノンバンク系の金利相場
1~9%2~15%

銀行系とノンバンク系では金利相場や審査基準、審査期間が異なるため、自分の状況に合った金融機関を選択しましょう。

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不動産担保ローンの相場は「変動」と「固定」でも違う

金利タイプを大きく分けた場合、固定金利と変動金利があります。それぞれの特徴は下記の表のようになります。

タイプ特徴メリットデメリット
変動金利金利が定期的に見直される・固定金利よりも金利が低い傾向にある
・金利が下がった場合、返済額が減少する
金利が上昇した場合、返済額が増加してしまう
固定金利金利が変動しない金利が変動しないため、月々の返済額も変わらない変動金利よりも金利が高めの傾向にある
変動金利は半年ごとに見直されるため、金利が下落すれば返済額が減少します。しかし、金利が上昇すると返済額が上昇するリスクがあることは把握しておきましょう。

固定金利は変動金利よりも高めに設定される傾向があります。金利変動の影響を受けないため、返済を安定して行えます。しかし、ローン金利が高いことで返済額が増加し、融資審査が厳しくなり、融資額が抑制されやすいといったデメリットがあります。

それぞれの違いを把握しつつ、自分に適した金利タイプを選択しましょう。

不動産担保ローンの金利決定に影響する7つのこと

不動産担保ローンの金利決定に影響する 7つの項目をみていきます。借入を検討する際は、次に挙げる項目も考慮しましょう。

融資金額

不動産担保ローンでは担保不動産の評価額を算出したうえで、借入最大金額を設定します。

そのため、最大金額まで借りようとすれば利息は高くなり、不動産の価値に対して借入金額が少ないほど低い利息で借入可能です。

ローン借入者の信用力

不動産担保ローンの借入を行う際に重要なポイントとして、ローン借入者の信用力があります。信用力とは返済能力のことを指し、信用力が高ければ金利が低く、信用力が低いほど金利が高くなる傾向です。

信用力を計る要素は、収入と返済比率(収入におけるローンの年間返済額の割合)です。とくに返済比率が高くなるほど返済が滞るリスクがあると想定されることから、金利が高くなる傾向にあります。

担保する不動産の評価額

担保とする不動産の評価額が高いほど、借入できる金額が多くなり、金利を低く抑えられる可能性が高いといえるでしょう。金融機関は土地や建物の面積、法定耐用年数、メンテナンスの状態などさまざまな要素から算定を行います。

担保する不動産の担保掛目

担保不動産の評価額に対して、金融機関が設定する比率が担保掛目です。融資の限度額は不動産評価額に担保掛目をかけた金額となります。たとえば、不動産評価額が3,000万円で、担保掛目が70%の融資限度額は次の通りです。

3,000万円×70%=2,100万円

担保掛目は金融機関が独自に設定していますが、不動産評価額の60~80%が一般的です。限度額よりも借入金額が低いほど、金融機関側のリスクが減少するため、金利が低くなる可能性があります。

ただし、限度額をフルに使用した場合、金融機関側のリスクが高まるため、金利が高めに設定される傾向にある点は知っておきましょう。

担保する不動産の抵当権順位

抵当権は債務者が返済できない場合、債権者(金融機関など)が担保とした土地や建物を売却・弁済を受けられる権利です。抵当権は、登記した順位が先であるほど優先的に借入金を回収できます。

たとえば、第二順位や第三順位の場合、金融機関が借入金を回収できないリスクが高まります。そのため、金融機関によっては、第一順位であることを融資条件としているケースがある点は知っておきましょう。

ローンの融資期間

金利が固定型のローンでは、借入時に設定された金利が返済終了まで変動せず、返済期間が長いほど金利が高くなります。変動型のローンでは、一定のタイミングで金利が見直されるため、返済期間の長さで金利は変動しません。

ローンの資金使途

金融機関が融資審査を行う際に、資金使途の確認を行います。不動産担保ローンでは金融機関によって、資金使途に制限があるケースも少なくありません。

また、使途や返済計画を金融機関に詳細に伝えることで、金利が低くなるケースもあり得るため、資金用途は明確に伝えましょう。

不動産担保ローンを低金利で借りるための4つのポイント

不動産担保ローンを低金利で借りたい場合は、次のようなポイントを意識しましょう。比較や、返済額の設定などある程度のシミュレーションが必要です。

不動産担保ローン会社を比較する

1社だけでなく複数の不動産担保ローン会社に見積の依頼をし、それぞれの会社の金利を比較しましょう。複数社に見積依頼を行うことで金利だけでなく、返済計画も立てやすくなります。

収入に見合った返済額を設定する

収入に対する返済額の割合が高い場合、返済比率が高くなるため、返済が滞るリスクが高まります。そのため、金融機関は審査に返済比率の基準を設定しています。

返済比率が高いほど上限金利に近づき、返済比率が低いほど下限金利に近づきます。借入の段階で収入に見合った返済額を設定し、金利を下げましょう。

信頼性をアピールする

事業用資金の融資を受けたい場合、資金使途を正しく申告するだけでなく、資金繰りの状況を細かく伝えることが重要です。たとえば、運転資金などを借入する際にも、会社の状況を伝えていなければ、信頼性は低いと判断されます。

そのため、審査の際に資金使途と資金が必要な理由を明確にしておけば、融資が受けやすくなり、金利を下げられる可能性が高まります。会社の帳簿などを併せて提出することで、さらに効果を高めることも可能です。

不動産の価値を高める

不動産の価値を高める方法とは、建物のリフォーム・リノベーションです。また、建物周辺や室内の掃除・クリーニングを定期的に行い、キレイな状態に保つことも重要だといえます。

立地や周辺環境も不動産価値に影響します。そのため、立地条件や利便性の良さを金融機関に積極的にアピールできれば不動産の価値が高まり、低い金利で借入できる可能性を高められるでしょう。

不動産担保ローンは金利を下げるために途中で借り換えできるのか

現在利用している不動産担保ローンの金利を下げるために、別の会社のローンへ借り換えることは可能です。金融機関ごとに不動産の担保評価や借入者の属性への評価、金利や返済方法が異なる点は知っておきましょう。

そして、ローンの借り換えを実施することで、金利を下げられるだけでなく、返済期間や融資可能額などの条件を改善できる場合があります。

不動産担保ローンの借り換えについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

不動産担保ローンの借り換えで金利が軽減?メリットや注意点も紹介

不動産担保ローンで金利以外のチェックポイントは?

ここでは、不動産担保ローンの金利以外のチェックポイントをみていきましょう。費用面だけでなく、担当者の対応や融資までの期間なども考慮する必要があります。

金利以外にかかる諸費用

不動産担保ローンでは、借入時や返済時に諸費用が発生します。必要な諸費用は金融機関ごとに異なるものの、事務手数料・保証料・印紙税・登記手数料・抵当権抹消費用などがあります。金利と諸費用を計算したうえで、利用しましょう。

担当者の利用者に寄り添った対応や信頼度

融資を受ける場合、担当者とコミュニケーションが発生します。融資担当者が適切に対応してくれるか、トラブルが生じないかといった観点で金融機関や担当者の信頼度をチェックしましょう。

また、相談したタイミングでも、話を聞いたうえで対処しているかどうかなども大切なチェック要素です。

融資されるまでの期間

銀行の審査は慎重であるため、融資実行までの期間が長い傾向にあります。融資を早く受けたい場合には、融資スピードが速い金融機関を選びましょう。ノンバンクでは、即日で審査結果が判明し、申し込みから1週間以内に融資を受けられるケースも多くあります。

審査基準の内容

金融機関によって審査基準は異なるものの、主に担保不動産の価値や借入者の信用力で融資の可否を判断されます。不動産担保ローンの審査に通過するためにも、審査基準を満たせる金融機関に申し込みましょう。

融資金額の上限

不動産担保ローンの融資限度額は、担保とする不動産の担保評価額と債務者の与信で決められます。担保不動産の評価方法は金融機関ごとに異なるため、同じ不動産であっても融資金額が違う場合があります。

そのため、利用を検討する時は、複数の金融機関で見積もりを取り、融資金額の上限を比較しましょう。

ニチデンの不動産担保ローン

ニチデンの不動産担保ローンは、年率4.8~14.6%と低金利で審査のハードルも低く、利用しやすいローンの一つだといえます。また、最大1億円までの融資が可能で、20年の長期返済が可能な点が特長です。

対象の不動産土地・建物・マンション・収益物件・ビル等、未登記・共有名義分・借地上の建物、第二順位以下も可
利息実質年率/4.8~14.6%(ただし要審査)
遅延損害金年率20.0%
返済期間20年以内(1~240ヶ月)/1~240回
返済方法元金一括払・元利均等払、ボーナス併用返済・元金据置自由返済(要相談)
対応エリア大阪・奈良・和歌山・滋賀・三重・京都・兵庫
ニチデンの不動産担保ローンでは、支払い方法・プランの見直しを行えるなど、契約後の手厚いアフターフォローも受けられます。不動産担保ローンを検討する際は、ニチデンの利用を検討してみましょう。

不動産担保ローンについてさらに知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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監修者:K
貸金業務取扱主任者資格を持ち、日電社に営業担当として35年務めるKが、ローンなどに関する金融情報をご説明します。

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